債務整理について最低限知っておくべきこと

債務者(お金の融資を受ける側)の債権者(お金の融通を与える側)に
課せられている返済義務に変更を生じさせるのが債務整理です。

借金返済が難しくなると、利息は発生してやがて行き詰ってしまいます。
そして、借金を返す目的で借金を利用してしまうという
その場凌ぎにならざるを得ないこともあります。

度重なる返済の催促が原因となり、
辞職や離婚に追い込まれてしまうケースもあります。
人生が立ち行かなくなって、夜逃げや自殺をする人も少なくありません。

返済を見直す債務整理は、そのような苦しい状況から
這い上がるために存在しているのです。

債務整理の先にあってほしいのは、
借金の削減を試みて返済を容易にすることです。

現実のものとするには、
借金の利息・返済方法絡みの整理をする必要があります。

利息の場合、利息制限法による正しい計算をし、
利息額を減らします。
支払いを済ませた利息の過払い分を元金の返済に
使用するという選択肢もあります。

さらに債権者に働きかけて法律や制度に則した
数々の交渉をしていきます。
債務整理をすると、利息が抑えられたり、
元金が減ったり、免除になったりします。

また、返済期間が延長され、1回に支払う金額が減少し、
借金の完済が可能となります。

債務整理で魅力的なのは、手続きの実施と一緒
に債権者による催促の停止が可能なことです。

債権者からのしつこい催促に困窮を極めていた
毎日から脱却し、視野を広く持てるようになります。

債務整理を細かく見ていくと、自己破産、任意整理、
個人再生、特定調停の4種類に分けられます。
借金の種別や総額、返済能力の有無などを調べた上で、
最善の手段を選びます。

ちなみに、債務整理をしたことで、信用情報機関
俗に言うブラックリストに記載されることになります。

これが原因で、債務整理を行った後5〜7年は、
新規の借り入れ、クレジットカードの作成が認められません。